祭りのあとは台風で、てんやわんや
- ひでみ
- 2019年9月9日
- 読了時間: 4分
もう9月になってしまいました。
初めてのリサイタルからもう3週間たったんですね。早いというか、まだ3週間かというか。いろんな準備をして来ましたが、本当に多くの方達のおかげでこの会が成り立ったと思っています。終演後にロビーで皆さんにお会いして実感しました。
そして、今回なんと言っても、QRコードとお子様入場OKという、二つの新しいことを導入できた事がよかったことかなと思っています。QRコードに関しては、ご不便をかけた方もいらっしゃるかも知れません、申し訳ありませんでした。でも、私の教え子達は面白くリンクに飛んでくれていたようです。そして、未就学児の入場に関しても、座席の指定はあるものの、入っていただくことにしました。蓋を開けてみると、来てくださったお子様たちの静かなこと!私だけでなく、同じ客席にいるお客様もみなさん感心の様子でした。
ここからは、私のちょっと真面目な、そして個人的な意見です。
未就学児の入場可のコンサートには「子どもとお母さんのためのコンサート」などの「子どもの曲が中心となったコンサート」が多くあります。子どもの為の曲はとてもシンプルで、メッセージ性の強いものが数多くありますが、「芸術か?」と問われるとどうでしょうか?
お子様のことを考えると、椅子に縛り付けてしまうよりも、広い空間に好きなようにして座って聴いていただくという形を取る方が望ましいと思います。しかし、そこには上質な音響と良いピアノはあるでしょうか?
「演奏者の音楽が子どもに向かっていき、その子どもの反応を見て大人は感動する」という流れは、本当に大人が音楽会で音楽を楽しんでいることになるのでしょうか?
そもそも、なぜ、このように区別して分けてしまうのでしょうか?
私はにはこれまでに、このような疑問がありました。考えればもっとです。それを、どうにか解決したくて、このリサイタルをしたと言っても過言ではありません。子どもの理解の範疇を超えていたからって、聴かせなくて良いわけではないと思います。「何歳の子どもだからこの程度の音楽」というのは、私は違うのではないかと思うのです。生まれたときから、いや、生まれる前から、もしも、「良い音」の中に居たら、もっと耳の力が発達すると思います。耳の力が発達すると、人の意見を聞けるようになり、更に、自分の意見が言えるようになります。今の子ども達に足らないことの一つのように思います。
と、まぁ、熱く語ってしまいましたが、思うことはまだまだあります。
今回良かったことの一つとして、自分の教えている生徒に、自分の生の演奏姿を見せられたことが挙げられます。若い生徒から定年を越えた年齢の生徒さんまで、多く教えさせていただいていますが、みなさんにとって、とても良い刺激になったようでとても嬉しいです。やっぱり、歌って見せられた方が先生として説得力が増すということでしょうか。ますます勉強が必要です。
その1週間後に、「大人のための音楽会」を開催しました。私の教えている、3名の大人の生徒さんが発表会をするという企画です。
これも一つトリックがあります。私のリサイタルを実際に聴いてもらって、「来週はここで自分が歌うんだ!」というイメージを持ってもらう。そして、本番の日になり、演奏前に40分ほどのレッスンを一人ずつして演奏に臨む。このようなプロセスを通ってもらいました。皆さん、実際に演奏会で来ていただいたことによって、イメージも湧きやすいし、何より、「やる気」に満ちていました。普通のレッスンを続けているだけでは、なかなか生まれにくい感情ですね。そして、みなさん歌い遂げました!素晴らしいです!
その後には、私の「発声に関するワークショップ」を20分ほどさせていただきました。聴きに来てくださった皆様に、実際に歌っていただくという企画です。

こんな感じで、マイクを片手に発声のちょっとしたコツを伝授いたしました。課題曲は「赤とんぼ」だったのですが、みなさんの変わり様に私もビックリ&ご本人達もビックリのあっという間の20分でした。やはり、すぐに変化が出るのは嬉しいですね。

いつもお世話になっている、内田なおこ先生にもお手伝いいただいて、ワークショップをすることができました(これはちょうど、呼吸に関して教えているところでしょうか・・・)。またこの企画、やっていこうと思います。ご要望があれば、出張します!ぜひ、ご用命下さいませ。
本当に、色濃い夏が終わりました。ありがとうございました。
Comments